実験室-音色を使用したデータ通信


スピーカから発する音色をマイクで受信してしてデータ通信を行う試作ソフトウェアです。


● 試作ソフトウェア

名称 説明
ToneColor音色データ通信テストプログラム

 音色が倍音成分で構成されることから、基音周波数を常に出力し、送信データのビット情報で倍音成分を構成することにより通信を行うテストプログラム。音源に接続されたスピーカから音色を送信するプログラムと音源に接続されたマイクから音色を受信する2つのプログラムです。  送信データは、先頭にフラグパターン(スピーカとマイクの位置により各周波数の届き方が異なるため受信側で受信状態を調整するためのデータ)を追加して送信します。フラグパターンの読み取りに失敗すると読み取り精度が悪くなります。

 このプログラムは昔のコンパックの486SX 33MHzのパソコンに付属していたスピーカとマイクを使用してテストを行いながら作成しましたが、使用する音響機器により、調整が必要になるかもしれません。

 

プログラム仕様

  1. 受信側のプログラムを起動します。
  2. 送信側のプログラムを起動後、テキストボックス内に送信速度(Bytes/Sec)を指定します。送信側のプログラムのウィンドウにファイルをドラッグすると送信を開始します。送信側プログラムのテストボタンをクリックするとバイナリで1〜255までのテストデータを出力します。

 受信したデータは受信側プログラムのテキストボックスに出力されるほか、プログラムを起動したフォルダにReceive.txtというファイル名で受信データを出力します。

動作に必要な環境

ソフトウェア
  • Windows2000

ハードウェア
  • IBMpc-AT互換機
  • 音源ボード
  • スピーカ
  • マイク
ToneColor2音色データ通信テストプログラム

 認識率を上げるためプログラムの仕様および認識方法を変更しました。変更点は、次のとおりです。

 

変更仕様

  • フラグパターンを変更し、受信側でフラグパターンの認識され方により音色データの読み取り時の設定を変更するようにしました。
  • フラグパターンを認識すると受信ソフトウェアのウィンドウタイトルが「認識中」になり、一定期間データを受信しないと解除されます。
  • Receive.txtには、認識中に受信したデータのみ書き込まれます。

 受信プログラムのフォルダーには、フラグパターンを認識するとflag.datというファイルが作成されますが、このファイルには、1フラグパターン認識ごとに3行のデータが追加されます。この3行のデータはそれぞれ次のとおりです。

1行目:入力のレベルの高いビット順
2行目:それぞれのビットの入力レベル
3行目:ビットごとの入力レベルの比率

 受信条件が悪くウィンドウタイトルが認識中にならないときは、出力音量を上げるか送信速度を下げると認識されることがあります。


ページ更新情報

28-JUN-2001 プログラムの仕様及び認識方法を変更したバージョンの追加掲載
6-JUN-2001 ページ初公開